2008年12月31日水曜日

2008年が終わります

長いようで早かった2008年でしたが、ついに今日で終わりです。
今年もたくさんのアクセス、ありがとうございました。
また、2009年もどうか当ブログ・サイトともによろしくお願い致します。

2008年12月22日月曜日

日本と海外の災害思想②

久しぶりに更新します。
最近ちょっとありまして、九州各地へ行っておりました。
またホームページもおろそかにしてしまい、申し訳ないです。


さて、今回は前回の続きです。
日本と海外の災害思想の違いですが、これは第二次大戦中に建造された艦船にもよく現れています。
日本軍の空母は格納庫は密閉式で、対する米軍の空母の格納庫は開放式でした。
さて、どう変わるかわかりますか?

空母は多数の艦載機を搭載するため、艦内に格納庫をもっています。日本軍の場合、構造がデリケートな艦載機が多く、潮気により飛行不能となってしまうものもあったため、格納庫は密閉式を採用していました。密閉式の場合、爆弾が飛行甲板を突き破って格納庫まで達したとき、その爆風は衰えることなく密閉された格納庫全体にまで及びます。
しかし米軍のような開放式の場合は爆風は艦の外へと逃げ、大きな被害を被らずにすんだのです。
また、爆弾などにより格納庫の艦載機が炎上した場合、開放式ならばそのまま海へと投棄することができました。
ミッドウェー海戦での空母赤城のように、火災により沈没を招いた日本空母は少なくありません。
タフな艦載機を用意できたのも大きいですが、災害が起きたあとを(起きることを前提として)考える、というアメリカの思想。
これもまた、国民性なのでしょうね。