2007年8月7日火曜日

他とは違う日本の夏

日本の夏は、他国とは違うものがある。
もちろん、国が違うので当然だろ、と思われるかもしれない。
だが、日本の“夏”には特別な想いが存在する。

近年、特に若い人たちに見られるが、我が国が当時世界を相手に決死の覚悟で戦い、そして散っていったことを主観的な立場で捕らえ、考えるということが少なくなってきていると思う。
だがしかし、特にここ最近はそうであるが、我が国の夏はその大戦を振り返り、死者を敬うという習慣がある。
その証拠に、夏になれば蛍の墓などを代表に数多くの平和を訴えるテレビ番組などを見かける。
もちろん、終戦祈念日、原爆祈念日などがこの時期に重なるというのも関係するが、なにより私は“お盆”も深く関係すると思う。
世間一般的にいう『地獄の釜も開くお盆』は、一年を通し、唯一死者と生者境目がなくなる時である。
この時を通して死者を敬い、平和の尊さを感じ、そして過去を振り返りながら明日へ向かう原動力を養うということは大きな意味があると思う。

我が国の夏は、平和の尊さを改めて再確認させるという、すばらしい文化を持っているのである。
私はこの国の夏が好きである。

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